1997年版ロミオとジュリエット
- 2015.05.18
- 恋愛映画の名作
恋愛ものとしたら
この話を置いて
ほかにはありませんといっても過言なほど、
世界で最も愛されている
悲劇といってもいいと思います。
私はこのお話はこの映画でしか観たことがありませんが、
それでも初めて見た時はそれなりに衝撃を受けました。
確か、監督やロケ地も含めて作られたのは
オーストラリアだったように思えます。
何よりも登場のディカプリオが
まずかっこよすぎですね。
海辺で何やらわけのわからないこと
叙述的なセリフを吐いたかと思うと、
それからすべての
オーストラリアの若者がするように
キューを仲間とやり始めたりと
あのはちゃめちゃっぷりに
一気に心を奪われました。
ジュリエット役のクレア・ディーンズは、
正直、そんなに魅力的には思えませんでしたが、
それでもあの、
二人が仮面舞踏会で出会うシーンは
映画史に残る名場面といってもいいと
私は勝手に思っています。
この映画は本当にわかりやすい、
というか原作がそうなのでしょうが、
まず初めに仲間たちがいて、
そのあと敵対するグループがいて、
その中に愛すべき女性がいるという
まさにこれだけで
人生の目的が完了してしまうような
要素が詰まっています。
彼女と結ばれれば、
この争い事をおさめることが
できるかもしれませんが、
仲間からの反発も必須です。
それでも自分たちの新しい未来を夢見て
二人は結ばれようとするのですが、
神様のいたずらで
二人は自らの命を絶ってしまうという
悲劇で幕を閉じます。
何もせずに、ただ孤独に生きるのか?
それとも一瞬でも愛を感じとる生き方を選ぶのか?
そうした究極の問いを
シェイクスピアは投げかけていると私は思います。
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